結論から言うと、次の三つの要素が揃うと、何でも噛める快適な入れ歯が完成します。
ピッタリ合う入れ歯に必要な三大要素
- 時間と費用
- 適切な咬合
- デンチャースペース
- 時間と費用
時間と費用について、完成度の高い入れ歯を完成させようとすると、入れ歯の材質や設計、製作工程が重要となり、保健の範囲内では自由がきかず時間もかかります。
- 適切な咬合
適切な咬合とは、快適な顎の動きを誘導出来るレールのような役割を担う歯列と、上下の顎の適切な位置関係を決定する噛み合わせのことです。
- デンチヤースペース
デンチヤースペースとは、入れ歯が口の中で占める最適なスペースのことです。入れ歯は大きすぎても小さすぎても、頬の筋肉や舌の動きに影響されてしまい安定しないのです。
この三つの要素がうまく合致することで、よく噛める快適な入れ歯を完成させることが出来ます。
入れ歯の適応幅には個人差があります
とはいえ、どれだけ適合した入れ歯を製作しても、生理的に入れ歯を口の中に収めることを相容れないという方もいます。理論的にピッタリと合った入れ歯でも、生体は拒絶するわけですから生体には合っていないということになります。要するに、入れ歯は人工臓器というよりも医療用具に近いもので、それを使いこなす能力には、個人差も大きく影響するのではないかと感じています。入れ歯は患者さんと歯科医師の信頼関係の上に成り立った治療で、ピッタリと合った入れ歯を作ろうとする歯科医師の努力と、その入れ歯を使いこなしたいと考える患者さんの間で成立する人工臓器というふうに認識した方が良いのかも知れません。
入れ歯安定剤の長期使用はお奨めしません
入れ歯は患者さんが使いこなすといいましたが、だからといって理論的に患者さんのお口にピッタリと合っていない
入れ歯を安定剤でごまかしながら使用するというのは、おすすめ出来ません。入れ歯安定剤を使用するということは、入れ歯を装着する度に位置関係がズレているということです。これでは安定した顎の動きが得られるわけがありません。

また、半ば強制的に入れ歯を固定しているわけですから、上下の歯列が多少合っていなくても、お構いなしに咀嚼することになります。これにより顎の骨の強い吸収を招いたり、無意識のうちに顎の骨や周囲の筋肉に対しても悪影響を与えてしまいます。入れ歯安定剤を使用してだましだまし入れ歯を使っている方は、入れ歯安定剤を使用しなくても違和感のないピッタリとお口にフィットした入れ歯を出来るだけ早く歯科医師に作ってもらってください。












