虫歯の感染経路は母子感染
虫歯の発生は細菌感染といわれています。人が生まれたときは無菌状態なのですから、これらの虫歯菌がどこから感染するのかというのが問題になってきますが、現在この感染経路のほとんどは母子感染とされており、1歳前後で離乳食に変わる頃に母親から感染しているケースが多いのです。
お子さんがこれらの時期にどれだけの虫歯菌が感染しているかで、その後の虫歯発生率に大きく関与していると考えられています。言い換えれば、これらの感染経路を断ってしまえば、虫歯になる確率が低くなることは確かなのです。
両親の口腔衛生管理の徹底が子供の虫歯予防に
実際にアメリカでは、母親あるいは両親のお口の中(口腔内)を徹底的に衛生管理することで、子供の虫歯発生率が軽減しています。しかし、そうはいっても環境によってどこから虫歯菌が感染するかは判りません。
特に小学校の低学年(8歳くらい)までは、親が責任を持って歯磨き(プラークコントロール)を補助してあげる必要があります。厳しいようですが、子供の虫歯は親の責任です。虫歯にならない方法は、予防管理を徹底する以外にないのです。
この記事は専門医師により監修されています

公益社団法人日本口腔インプラント学会 指導医・専門医・代議員・広報委員
九州大学病院歯科医師臨床研修管理委員会委員・協力型施設施設長・指導医
公益社団法人日本補綴歯科学会 専門医
特定非営利活動法人近未来オステオインプラント学会指導医・監事
京セラインプラント公認インストラクター
高度総合歯科医療研究会 会長
臨床歯科インフォームドコンセント推進協議会 会長
一般社団法人京都府歯科医師会立京都歯科医療技術専門学校 元副学校長
公益社団法人日本口腔インプラント学会 第34回近畿北陸支部学術大会(平成27年開催) 実行委員長