ノート#13:オーラルフレイル予防で健康寿命をのばす

オーラルフレイルとは、加齢や生活習慣の影響でお口の機能が少しずつ衰えていく状態です。「年齢のせい」と見過ごされがちですが、早めに気づいて対策をとれば進行を防ぐことができます。

歯を失った場合には、義歯やインプラントなどで噛める状態を回復し、健康的な食生活を保つことが大切です。そのためにも、かかりつけの歯科医を持ち、定期的な歯科検診を心がけましょう。

フレイルとは?

「フレイル(虚弱)」とは、高齢になるにつれて心身の活力(筋力・認知機能・社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。「フレイル」は、筋力などの身体機能の低下よって外出することや社会参加など他者との交流の機会が減ったりすること、また、口の機能が衰えること(オーラルフレイル/Oral Frailty) から始まります。

口の機能が衰えたまま放置してしまうと、健康的な食生活にも支障が出てくることもあり、体力低下やケガなどを誘発しやすくなります。

オーラルフレイルが健康寿命を延ばせるかどうかの分かれ道

オーラルフレイルとは? いま注目される健康テーマ

オーラルフレイルとは、加齢や生活習慣の影響でお口の機能が少しずつ衰えていく状態を指します。噛む力や飲み込む力、発音、舌の動きなどが低下し、日常生活の中で小さな不便が生じます。

まだ病気とまでは言えない初期の段階ですが、放置すると全身のフレイルにつながり、将来的な要介護リスクを高めることが知られています。

「オーラルフレイル」とは、歯や口の機能が低下すること

オーラルフレイルセルフチェック✔ あてはまるものはありますか?

✔食欲がない
✔むせる・食べこぼす
✔少ししか食べられない
✔柔らかいものばかり食べる
✔滑舌が悪い
✔お口が乾く
✔舌が回らない
✔お口のニオイが気になる
✔よく噛めない
✔自分の歯が少ない
✔あごの力が弱い
(チェック項目の出典:公益社団法人 日本歯科医師会オーラルフレイルリーフレット)

高齢になれば、多かれ少なかれこれらの項目にあるようなことを感じる方もいるでしょう。このような症状はある日突然やってくるものではなく、日常生活の中で起きる小さな変化がサインです。

オーラルフレイルと誤嚥性肺炎の関係

お口の機能が低下すると、硬いものを避けるようになることで食事に偏りが生じ、栄養不足や誤嚥性肺炎、筋力低下などにつながることがあります。さらに体力の低下からケガのリスクや外出機会の減少、引きこもりなどにも影響し、結果として社会的なつながりの減少につながることもあります。

日本では2000年以降、誤嚥性肺炎による死亡者が増加しており、近年では年間約5〜6万人にのぼり、日本人の死因の上位を占めるようになっています。(厚生労働省 人口動態統計)

このような背景から、お口の機能を維持することは健康寿命を守るうえで重要なテーマとして、全国の自治体や医療機関でも注目されています。

出典:厚生労働省 人口動態統計(令和5年)「性別にみた死因順位別死亡数」

どのようなことが起きる? オーラルフレイルの代表的な症状

代表的な症状として、食べこぼしやむせなどの飲み込みの不調、噛む力の低下により硬いものを避けるようになることなどが挙げられます。また、滑舌が悪くなり人との会話に自信をなくす、口が乾きやすくドライマウスを感じるなども特徴です。

なぜ歯科医院で予防できるのか?

オーラルフレイルはお口の機能低下から始まるため、歯科医院での予防や症状の改善がとても重要です。定期的な歯科検診で虫歯や歯周病を早期発見し、義歯やインプラントの調整で噛む力を維持できるように治療します。

また、歯科衛生士による舌や頬の筋力トレーニング指導や、歯ブラシ・フロスなどセルフケアの習慣改善も効果的です。こうしたサポートを通じて、日常生活を健康に過ごす基盤を整えることができます。

定期歯科検診・歯科衛生士による歯磨き指導(京都四条烏丸村井歯科医院)

オーラルフレイルは早めの受診で防げます

オーラルフレイルは気づかないうちに進行し、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、歯科医院での定期的なチェックとケアによって予防や改善は十分に可能です。お口の小さな変化に気が付いたら、早めにかかりつけの歯科医院に相談していただくことをお勧めします。

村井歯科医院は、京都四条烏丸で30年以上地域に根ざした診療を行っています。個室診療室も備え、落ち着いた環境の中で丁寧な検診と治療を実施しています。歯科検診から一般的な治療、インプラントや義歯の専門的な治療も可能です。定期的なメインテナンスで治療後も安心して通院できる体制を整えています。お近くの方はご相談ください。